『ポストモダニズムの幻想』テリー・イーグルトン (著)
ポストモダニズムは人種差別や民族性、全体性の危険や
他者性の恐怖などの理解に莫大な貢献をしたと評価しつつも、
全編にわたり繰り広げられるポストモダニ
ズム的見解への著者の執拗な攻撃に、
読者は驚かされるだろう。
ポスト構造主義・精神分析思想を歪曲、
単純化したかたちでの理論が、
軽薄に知性を消費する傾
向とあいまって政治的文盲と歴史的無知をつくる。
このことを著者はもっとも恐れるゆえの批判なのだ。
ポストモダンの「相対主義」に抗して、
現代の政治改革
に必要な倫理的・人類学的な基盤を模索するという
著者の決意表明は、閉塞化する政治・思想状況を打ち破るエネルギーに
満ちている。
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