『 イブン・ジュバイルの旅行記 』イブン・ジュバイル (著)
一二世紀末、ムワッヒド朝グラナダ大守の書記イブン・ジュバイルが
美文で綴ったメッカ巡礼旅の記録。
アレクサンドリア、カイロ、メッカ、メディナ、
バグ
ダード、ダマスクス、十字軍支配下のエルサレム…。
カアバ神殿や大モスク、巡礼儀礼を克明に描き、
苦難の長旅、諸都市の見聞を通して
地中海東方世界事情を
生々しく伝える中世「旅行記」の代表作。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
一二世紀末、ムワッヒド朝グラナダ大守の書記イブン・ジュバイルが
美文で綴ったメッカ巡礼旅の記録。
アレクサンドリア、カイロ、メッカ、メディナ、
バグ
ダード、ダマスクス、十字軍支配下のエルサレム…。
カアバ神殿や大モスク、巡礼儀礼を克明に描き、
苦難の長旅、諸都市の見聞を通して
地中海東方世界事情を
生々しく伝える中世「旅行記」の代表作。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「オリエンタリズム」とは西洋が専制的な意識によって生み出した東洋理解を意味する。
本書(邦題『オリエンタリズム』)はその概念の誕生から伝達までの過程を
あますところなく考察した1冊だ。
サイードは、東洋(特にイスラム社会)を専門とする西洋の学者、作家、教育機関などの例を挙げ、
彼らの考えが帝国
主義時代における植民地支配の論理
(「我々はオリエントを知っている。それは西洋とはまったく違った、なぞめいた不変の世界だ」)
から脱却しきっていない
と厳しく批判している。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
人間、この信じやすきもの人間は誤りやすく信じやすい。
前後関係と因果関係を取り違えたり、
ランダムデータに規則性を読み取ってしまったり、
願望から事実を歪めて解釈したり。
迷信誤信のよって来たる由縁を日常生活の数々の実例をもとに明快に整理。
人間心理への理解を深める。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
人類はついに過去への時間旅行を実現した。
その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、
空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。
史学部の大学院生ネッドは、
大聖堂にあったはずの "主教の鳥株" を探せと
計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。
だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、
とうとう過労で倒れてしまった!?
SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。
ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
MITの博士でさえ戸惑う悪しきデザインの例,例,例…。
日常の道具から巨大装置まで,
使いにくく,ミスを生みやすいデザインが満ちあふれているのはなぜか。
それをどう改善すべきか。
第一級の認知心理学者がユーモアたっぷりに論じた痛快な本。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
近年,米国で急拡大する監獄の民営化とその歴史的背景とは何か.
劣悪な囚人労働の実態,
建設業やハイテク監視機器企業など各種産業と監獄の利益共同体の形成,
輸出される経営モデルまで,矯正とビジネスが結びつく構造を分析する.
監獄ビジネスにおいて人種差別や性差別,貧困はいかに強化されているか.
対案はどこにあるか.
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「どうだい、ボガート?」
—トリニダードの下町の一角ミゲル・ストリートでは、呑気なハットの挨拶で今日も一日が始まる。
「名前のないモノ」ばかりつくっている大工、
「世界で一番すばらしい詩」を書き続けている詩人、
実は泣き虫のボクサーに、
いかにもうさんくさい学者先生…
「いつだって夢想家」の住人たちはみな、風変わりな
でもちょっと切ない人生を懸命に生きている。
ノーベル賞作家ナイポールの事実上の処女作、約半世紀の時を経て日本に初登場。
行間に漂うあたたかなユーモアとペーソスは、巨匠の知られざる魅力を存分に伝えてくれる。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
著者は1969年生まれのハイチ系アメリカ人女性作家。
本書収録の10の短篇はすべてハイチを舞台に、
あるいはアメリカのハイチ移民を主人公にしている。
独立以来現在まで続くハイチの不安定な政情やそれに伴う貧困を背景にした、
悲しい物語が多い。
特に前半には衝撃的な作品が続く。
「海に眠る子供たち」は、アメリカ行きの船の中の少年とハイチに残った少女が、
決して相手に届くことのない内的な想いを言葉にして、
身辺で起きたできごとや相手への恋心をあたかも文通のように交互につづる。
「火柱」は3人家族の物語。
貧しさにあって誇りを保てず苦しむ夫と、
学校の芝居でハイチの伝説の英雄を演じることになり張り切る息子と、
やさしい妻であり強い母である女性。
3人におとずれる束の間の平和と悲しい結末。
そし
て、本書中最もショッキングな作品ともいえる「ローズ」は、
可愛らしい捨て子を見つけ、持ち帰ってローズと名づけ慈しむ、
ある家政婦の物語だ。
平和な雰囲気をたたえた作品もある。
「夜の女」は幼子のいる娼婦の、ある夜のおだやかな心をつづったもの。
「永遠なる記憶」は、フランスから来た女性画家と少女の交流を、
少女の性徴を絡めて描くさわやかな作品である。
時代背景を異にする各短篇は、それぞれが作品として独立してもいるが、
同時に他の短篇との歴史的なつながりをゆるやかに有してもいる。
読者は読み進めるうちに、各物語から受ける個別の印象がやがてさらに大きな印象へ、
連綿と続くこの国の苦難の歴史の流れのようなものへと姿を変えていくことに気づくだろう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (3)
一九六〇年代、知のメッカ、パリに登場し、
ロラン・バルトの薫陶を受け、
ポストモダニズムの金字塔『文化行為としての性交』(クスクス出版局刊)を世に問い、
忽然と行方をくらました謎の思想家アンリ・マンソンジュ。
不在の哲学者を求めて摩訶不思議なる探求が始まる。
カズオ・イシグロ(一九九〇年度ブッカー賞)を指導した英国の大学教授が放つ痛快無類の思想小説。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
舞台は、2万年後の北カリフォルニア
—工業文明の崩壊と地殻変動によって変わり果てたサンフランシスコ北方の丘陵地に、
穏やかで慎ましい土着文化を営む人類の末裔たちの物語。
詩、小説、戯曲、歴史、説話、伝記のほか、
衣食住、医療、祭礼、文字、音楽の解説など、
あらゆる文学形態と民族学的手法を駆使したハイパーテクストにより、
“無限の進歩”の対極にある世界を鮮やかに描き出す。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
古来、心に残る名文句は、特異な表現である場合が多い。
思考において論理がすべてではなく、言語も文法だけでは律しきれない。
論理と文法の手にあまる言語
表現の多彩な機能
—黙説、転喩、逆説、反語、暗示など、
レトリックのさまざまを具体例によって検討し、
独創的な思考のための言語メカニズムの可能性を探る。
在来の西欧的レトリック理論の新しい光をあてた『レトリック感覚』に続く注目の書。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
規範的な親族関係の言説が私たちの生から奪うものは何か。
西洋古典劇『アンティゴネー』に、
ポスト産業社会の家族形態の火急の課題を見出し、
親密な生の領域の倫理を根源的に問う、
現代思想/セクシュアリティ研究の到達点。
ジュディス・バトラー - Wikipedia
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
〔ヒューゴー賞受賞〕
大地をおおいつくす巨木の世界は、
永遠に太陽に片面を向けてめぐる、
植物の王国と化した地球の姿だった!
人類はかつての威勢を失い支配者たる植物のかげで
細々と生きのびる存在に成り果てていた……。
イギリスSF界を代表する巨匠が、
悠久の時の果てにSF的想像力の精髄を展開する名作
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
音楽を聴くと色が見える!
共感覚というのは、音を聞くと色が見えたり、
食事を味わうといろいろな形が見えたりなど、普通は別々に感じられる感覚が二つ、
同時に分かちがたく知覚され
る現象を言います。
こういう感覚を持つ人は稀ですが、画家のカンディンスキーや、作曲家のスクリャービンなども、
この持ち主であったと言われています。
大変興味深い現象のため、以前から心理学者に注目されてきましたが、
最近の脳の活動を画像化して見る技術の発展によって、新しい探求が始まりました。
本書
は、この世にも不思議な心の現象に魅せられた心理学者の探求と思索を通して、
共感覚とは何かだけでなく、心理学とはどういう学問なのかをも、
私たちに分か
りやすく語りかけてくれます。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
調味料のセールスをしているスメザーズが、
ふとしたことから同居することになった青年リンリーは、
ずばぬけて明晰な頭脳の持ち主だった。
彼は警察の依頼で難事件の調査をはじめ、スメザーズは助手役を務めることに。
数々の怪事件の真相を、リンリーは優れた思考能力で解き明かしていくのだった
—江戸川乱歩が「奇妙な味」の代表作として絶賛したきわめて異様な余韻を残す表題作など、
探偵リンリーが活躍するシリーズ短篇9篇を含む全26篇を収録。
アイルランドの巨匠によるブラックユーモアと
ツイストにあふれたミステリ短篇集、待望の邦訳。
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)
最近のコメント