『 エクスタシーの湖 』スティーヴ エリクソン (著)
突然ロサンジェルスの中心部に現われた巨大な湖。
息子を救うために湖底へと潜っていく主人公クリスティンの物語と、
2017年西海岸のゲリラ隊の物語が絡
み合う。
原書の実験的なレイアウトを邦訳版でも再現。
北米のマジックリアリスト、エリクソンのカオス的な想像力が炸裂。
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突然ロサンジェルスの中心部に現われた巨大な湖。
息子を救うために湖底へと潜っていく主人公クリスティンの物語と、
2017年西海岸のゲリラ隊の物語が絡
み合う。
原書の実験的なレイアウトを邦訳版でも再現。
北米のマジックリアリスト、エリクソンのカオス的な想像力が炸裂。
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直截簡明な言葉で明確に考えよ、
それが政治の革新の第一歩だ、
と主張した「政治と英語」をはじめ、
いかなる権力や爆弾によっても砕くことのできぬ「水晶の精神」をもって全体主義を批判し、
言論の自由を擁護したエッセイ15篇。
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玻瑠のように澄んだ言葉で大英帝国への憎しみを語ったオーウェル、
「右であれ左であれ、わが祖国」と、
英国への愛を語ったオーウェル、
どちらもおなじディーセントなオーウェル。
その自伝的エッセイを収録。
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「河童の三平」につながる飄逸なユーモアが炸裂する快作!
1958年6月に兎月書房から刊行された95ページA5半並製の貸本マンガの完全復刻です。
当時の大人漫画のような簡潔な描線で描かれるギャグマンガという、
水木作品のなかでも異色の1作で、原本は数冊しか現存しないといわれ、
いまだ一度も復刻されたことがない珍品中の珍品です。
物語の冒頭は、手製の新型ロボットが完成し
健ちゃんと猫が街を繰り出すというSF的展開を思わせながら、
ロボットがずっこけてばかりいるユーモア漫画として展開。
河童にへそを取られた健ちゃんがその奪還をめざして河童たちと
野球で戦うというナンセンスきわまりないギャグ漫画。
復刻は不可能と思われていた最初期異色作にして、
怪奇幻想世界とは別の顔をもつ水木世界の秘密の一端に触れる、
水木ファン垂涎の作品です。
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時は明治の末。
開化思想への反発と泰西心霊学の影響下に高まりゆく「怪談復興」の大波は、
文壇画壇へと波及し、名だたる文人墨客を集めた百物語怪談会が、
幾度となく開催されていた。
本書に収録した「怪談会」は、そうした集いの熱気と霊気を如実に伝える、
史上初の文豪怪談実話ドキュメンタリーである。
続篇ともいうべき「怪談百物語」を併録。
怪談ファン垂涎の稀覯書、待望の完全復刻が実現。
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大正年間、名だたる文人墨客名優たちを集めて幾度も催された百物語怪談会。
座の中心には「お化けの隊長」泉鏡花がおり、
喜多村緑郎、平山蘆江がいた。ときに柳田國男や芥川龍之介らも加わる座談の模様は、
盛夏の風物詩として新聞雑誌で詳報された。
史上初復刻となる記事多数と、そこから生まれた小説・随筆作品を併せ収め、
怪談黄金時代の活況を文士の肉声でふりかえる怪奇座談アンソロジー。
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日本近代文学興隆期の巨人・森鴎外は、
同時代のヨーロッパで書かれた怪異奇想小説の逸品を、
誰よりも早く、達意の訳文でわが国の読者に紹介するとともに、
みずからも好んで怪談奇談の筆を執った。
死霊の復讐、旧家に蟠る怨念、分身譚、
神仏の祟りなど多彩な創作怪談と翻訳怪奇小説を集大成した本書は、
文豪鴎外による「独り百物語」
もしくは鴎外版「世界怪談名作集」ともいうべき試みである。
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日本民俗学の開祖・柳田國男は、実作と研究の両面において、
近代日本の怪談文学史にも多大な影響を及ぼした巨人であった。
霊魂の行方、神隠し、マヨイガ…
日本文化の古層に横たわる異界=怪談的なるものの卓越した探求者としての文業の精華を、
史上初めて一巻本選集の形で集成。
文庫初収録の「怪談の研究」、
三島由紀夫や石川淳が絶讃した「遠野物語」「一目小僧」、『耳袋』論、泉鏡花頌まで。
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小女小説から家庭小説、歴史小説まで不朽の名作を数多く遺した吉屋信子は、
戦後の一時期、憑かれたように怪談風短篇の筆を執った。
分身の恐怖と恍惚、霊となって故郷をめざす兵士、
老いてなお艶やかな媼の幻影、内なる魔に駆られ数奇な運命をたどる麗人たち
…作者みずから「世にも不思議な物語」と呼ぶ異色短篇の数々は、
読者をして物語の豊饒に酔わしめるであろう。
文庫初収録作品、多数。
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「赤い蝋燭と人魚」をはじめとする童話作家としての令名に隠れて、
不当に埋没を余儀なくされた小川未明の怪奇幻想小説を集大成。
百合に化身する子供や死をもたらす旅僧、
廃屋に棲まう巫女…
メーテルリンクや小泉八雲、心霊主義や象徴派芸術の影響を色濃く湛えつつ、
仄暗い北国の風土に培われた妖美な幻想と幽玄な怪異の世界は、
現代の読者を震撼させるに違いない。
全集未収録作品も多数収録。
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金魚の少女と「をぢさま」の妖美な交歓を描いた名作「蜜のあはれ」で、
新世代の読者を瞠目せしめた室生犀星の文学には、
森茉莉をはじめとする熱烈な信奉者も数多い。
早世した愛児との死後の交流を哀切に描いた一連の幽霊譚、
故郷金沢の天狗や水妖の話、モダン都市浅草の闇に明滅する電気娘の妖異など、
不世出の詩人作家・犀星が遺した怪異譚の傑作を集大成。
全集未収録・初文庫化作品を満載。
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「私は怪談を作ることを愛する」
―太宰文学の原点には幼き日、祖母に語り聞かされた怪談話があった!
最初期の「怪談」「哀蚊」から、
和漢の古典に想を得た怪奇幻想譚「魚服記」「竹青」「人魚の海」、
彼岸の気配が揺曳する「メリイクリスマス」「トカトントン」、
その末期を予見するかのような水界への怖れと憧憬に満ちた作品群など、
怪談を切り口に、永遠の人気作家の知られざる一面に迫る。
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巫者に憧れ、河童と戯れ、まざまざと異界を幻視した折口信夫は、
近代日本が生んだ大いなる学匠詩人にして
稀有なる霊媒(ミーディアム)であった。
文学と民俗の両面にわたる深遠幽暗な折口学の根底には、
常に彼方への視線、人外のモノへの共感がひそめられており、
それはしばしば怪談文芸の領域へと肉迫する。
知られざる名作怪談「生き口を問う女」や
「稲生物怪録」ほかの創作と論考を一巻に。
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