J:(ジャンル)小説(海外)

『船乗りサムボディ最後の船旅〈上〉』ジョン バース (著)



  1980年代の男がタイムワープして
シンドバッド物語のもとが生成しつつあるシンドバッドの一家と
抜き差しならぬ関係に陥り、
自らシンドバッドの第5航海の一部に加わってしまう…
その男ベイラーが記録した物語。*

ジョン・バース-Wikipedia




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『オリバー・ツイスト〈上〉』チャールズ ディケンズ (著)






救貧院の孤児として育てられたオリバーは、食べ物も満足にあたえられず、
煙突掃除屋や葬儀屋に「貸出」される仕打ちに耐え切れず、
9歳のある日そこを抜け 出してロンドンへ向かう。
オリバーは、道中で出会った少年に案内されて、
とある家に泊まることができたが、
そこはユダヤ人フェイギン率いる窃盗団の巣窟 だった。
いやいや一味に加えられたオリバーは、早々に警察に捕まってしまう。


チャールズ ディケンズ -Wikipedia


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『ラスト・タイクーン』 フィツジェラルド (著)







  貧しい育ちを乗り越え映画界で活躍する大プロデューサーの主人公が
ハリウッドを舞台に繰り広げる愛と友情、栄光と破局、そして死-
-未完の最高傑作と名高い、フィッツジェラルドの遺作。    

フィツジェラルド-Wikipedia

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『ウェイクフィールド / ウェイクフィールドの妻』 N・ホーソーン (著)



  さしたる理由もなく夫は失踪し、
20年後、
なにごともなかったように妻の待つ家に戻った…。
オースター、カフカに多大な影響を与えた古典と、
「妻」の視点で20世紀末に語り直された長篇を収録する。    


N・ホーソーン-Wikipedia



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『ナイフ投げ師』 スティーヴン・ミルハウザー (著)



  「ナイフ投げ師」
...ナイフ投げ師ヘンシュが町に公演にやってきた。
その技は見事なものだったが、血の「しるし」を頂くための、
より危険な雰囲気が観客に重くのしかかる。

「夜の姉妹団」
...深夜、 少女たちが人目のつかない場所で、
性的狂乱に満ちた集会を開いているという。
その秘密結社を追いかけた、医師の驚くべき告白とは?

「新自動人形劇場」
...自動人形の魔力に取り憑かれた、名匠ハインリッヒの物語。
その神業ともいうべき、驚異の人形の数々を紹介する。

「協会の夢」
...「協会」に買収された百貨店が新装開店する。
店に施された素晴らしき趣向の魅力は尽きることなく、私たちを誘惑する。

「パラダイス・パーク」
...1912年に開園した伝説の遊園地を回顧する。
遊園地は度肝を抜くような、
過剰な施設や出し物によって大いに人気を博すが、
そこには意外な結末が待っていた。

「ミルハウザーを好きになることは、吸血鬼に噛まれることに似ている」
と訳者が「あとがき」で述べるように、
本書は<ミルハウザーの世界>を堪能できる、魔法のような12の短篇集だ。


スティーヴン・ミルハウザー  -Wikipedia




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『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』 ホルヘ・ルイス ボルヘス (著), アドルフォ ビオイ=カサーレス (著)



身の覚えのない殺人の罪で20年の懲役刑に服している元理髪店の主人,
ドン・イシドロ・パロディが,
273号独房から1歩も出ることなく解決する6つの難 事件.
20世紀を代表する作家ボルヘスと
「知の工匠」ビオイ=カサーレスによる,
チェスタトン風探偵小説.
驚倒すべき想像力が紡ぎ出した奔放な空想,虚を 衝く奇想!


ホルヘ・ルイス・ボルヘス-Wikipedia



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『フローティング・オペラ』 ジョン バース (著)



自殺を決意した一知識人トッド・アンドルーズの一日を追いながら、
ついには自殺の根拠をすら失わざるを得ない窮極的なニヒリズムを、
多層的な語りの手法と ブラックユーモアで描き、
20世紀後期の最大傑作『酔いどれ草の仲買人』の作者の
記念すべき処女作となった「ニヒリスティック・コメディ」。


ジョン・バース-Wikipedia




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『宮殿泥棒 』イーサン ケイニン (著)



努力家タイプの謹厳実直な中年会計士、
天才的な兄と比較される凡庸な弟、
かつては劣等生でいまや産業界の大立者になった元教え子に
翻弄される老いた高校教 師…。
普段あまり脚光をあびることのない優等生たちのほろ苦人生を、
親身にやさしく、絶妙な筆運びで描き、
単行本発表時に絶賛された珠玉の中篇集。

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『オクトーバー・ライト』 ジョン ガードナー (著)



この社会は腐り、尊敬に値する人間は、どこにもいない。
老人はCMの甘ったるいささやき、クイズ番組のあほらしさに怒って、
ついにテレビをショットガンで ぶち抜いた。…
「いいかげん、くたばっちまえ」青年は世界に向って吐き捨てるように言った。
だが世界はだらだらと尾を引いていく。
自殺するしかない。青年 は金門橋の橋げたにぶらさがった。
…コレハ我ガ肉体デアル…。取ッテ食ベヨ…。
ジェインは一方の手でひとりの男の巨大な背り返ったペニスを、
もう一方の手 で、もうひとりの男のものをそっと握りしめた。
彼女は自分の肉体がグランド・キャニオンのように開くのを感じた。
…全米批評家賞受賞、現代アメリカ文学の 最高傑作。

ジョン・ガードナー -Wikipedia

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『並には勝る女たちの夢』 サミュエル ベケット (著)




ダブリン、パリ、ウィーンと、
多感な若き芸術家ベラックワがドタバタと駆け抜けてゆく。
彼の行く先ざきでは、アヴァンギャルドの風が吹き、
ペダンチックな 恋が爆発する! —
—その半自伝的内容ゆえ「死後しばらくするまで」出版が禁じられていた、
ベケットの幻の処女長編小説、ついに邦訳刊行なる。



サミュエル ベケット -Wikipedia




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『やぎ少年ジャイルズ (1) 』ジョン・バース (著)

巨大なコンピュータに統治され、
東西に決裂したキャンパスでヤギとして育てられた少年ジャイルズは、
謎の女クリーム髪女史により人間であることを知り、
自らの英雄性に目覚めた。
バースが描く、奇想に満ちた世界史の荒唐無稽なパロディ。



ジョン・バース-Wikipedia




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『流謫の地に生まれて』ジョージ ギッシング (著)



  下層階級の出身でありながら、
貴族的性格と明晰な頭脳をもったゴドウィンにとって、
故郷は忌わしいだけのものであった。
上流社会に真の安息の地を求め、打算から牧師になる決心をするが—。
強烈な自意識をもつ青年の野心と挫折を描いた青春の書。



ジョージ・ロバート ギッシング  -Wikipedia



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『慈善週間または七大元素』 M・エルンスト (著)



自然界を構成する元素たちを自由に結合させ変容させるコラージュの魔法、
イメージの錬金術!! 
巻末に貴重な論文を付し、コラージュロマン三部作、遂に完結。



M・エルンスト -Wikipedia

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『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』 マックス エルンスト (著)


  『百頭女』につづくコラージュ・ロマンの傑作。
エルンストによる詩的自伝、コラージュ論を併録。




M・エルンスト -Wikipedia



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『百頭女』 マックス エルンスト (著)




  惑乱、私の妹、百頭女。

エルンストの夢幻世界、コラージュ・ロマンの集大成。
今世紀最大の奇書、待望の文庫化。



M・エルンスト -Wikipedia



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『小さい“つ”が消えた日』 ステファノ・フォン ロー (著)



詩と森の国から届いた言葉の妖精たちの物語。
さまざまな文字たちがすんでいる五十音村で、
音をもたない小さい“つ”は、ほかの文字たちからバカにされてい ました。
自分は必要とされていないと感じた小さい“つ”は、ある日、
村を飛び出してしまいます。
すると新聞からもテレビからも小さい“つ”が消えてしまっ て…。
ひとりの男の子がいなくなり、日本語が大混乱…!!


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『三文文士』 ジョージ ギッシング (著)




  商業主義に毒される文学界。
そこで生きる様々な文筆生活業者たちの苦難の真相を容赦なく暴いた
ギッシングの代表作。
19世紀末の英国を背景に、作者自身の体験をもとに描かれたこの作品は、
現代日本の文学界、出版界、読書界のありようと、なにやら二重写しになる。



ジョージ・ロバート ギッシング  -Wikipedia



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『きいてほしいの、あたしのこと—ウィン・ディキシーのいた夏 』ケイト ディカミロ (著)



スーパーの中で出会った、おかしな犬ウィン・ディキシー。
さみしがりやで、笑った顔がとくいで、びっくりすると、くしゃみがでるの。
ウィン・ディキシーの おかげで、ひっこしてきたばっかりの町で、
あたしにはすてきな友だちができたわ。そして、パパとも—。
アメリカ南部、フロリダの小さな町を舞台に、
いやさ れないさみしさをかかえた少女が、
犬とのふれあいをとおして人のいたみを知り、
心をひらいて父親とのきずなをとりもどしていく…。
あたたかな感動の物語。


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『余った女たち』ジョージ・ギッシング (著)


1880年代英国の人口統計では、女性の数が男性をはるかに上回っていた。
こうした深刻な社会問題をふまえ、
女性にとっての結婚、仕事、自立とは何かを掘り下げたギッシングの意欲作
「フェミニスト・クラシック」の評価をうけているこの作品は
今日なお新鮮であり、かつ重いテーマを担っている。

ジョージ・ロバート ギッシング  -Wikipedia



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『少女ソフィアの夏 』トーベ・ヤンソン (著)



  人生の扉を開けたばかりの少女ソフィアと、人生の出口にたたずむ祖母。
70も年齢の違うふたりが思うままを対等に、率直にぶつけ合いながらも、
互いにさりげなく思いやる──。北欧の魅力にあふれる書。



トーベ・ヤンソン  -Wikipedia





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『蹴り損の棘もうけ 』サミュエル・ベケット (著)



  1934年の出版後、作者が長期にわたって再版を許さず、
今日までベケット作品中第一級の稀覯本とされてきた短編小説集。
諷刺とユーモア、過剰な衒学趣味が全編を覆う。



サミュエル ベケット -Wikipedia




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『愛をみつけたうさぎ—エドワード・テュレインの奇跡の旅』  ケイト ディカミロ (著)



「考えてごらんなさい。愛がないのに、
 どうやって“いつまでも幸せに”くらせますか?」
持ち主の女の子に愛されていても、
自分はだれも愛していない陶器の うさぎエドワード。
でも、そのおばあさんの言葉は、ずっとエドワードの心にかかっていた。
女の子とはぐれ、さまざまな人に出会い、別れる旅のなか、
エド ワードは遠く語りかける。
—ぼくは愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。助けてよ!
『ねずみの騎士デスペローの物語』の著者ディカミロ、感 動の最新作。

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『サバティカル—あるロマンス 』ジョン バース (著)



  サバティカル-1年間の有給休暇を終わった中年夫婦が、
さてこれからの人生をどの方向に選ぶか。
楽しいしかけが盛り沢山、巨匠バースのメタ・ロマンス。*

ジョン・バース-Wikipedia




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『その名にちなんで』 ジュンパ・ラヒリ (著)



ゴーゴリ――列車事故から奇跡的に父の命を救った本の著者にちなみ、
彼はこう名付けられた。
しかし、成長するに 従って大きくなる自分の名前への違和感、
両親の故郷インドとその文化に対する葛藤、
愛しながらも広がってゆく家族との距離。
『停電の夜に』でピュリツァー 賞などの文学賞を総なめにした
気鋭のインド系米人作家が、
自らの居場所を模索する若者の姿を描いた待望の初長編。


ジュンパ・ラヒリ-Wikipedia


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『ネザー・ワールド』 ジョージ・ロバート ギッシング (著)



  ヴィクトリア朝の繁栄の下、
民衆の愛憎うずまくロンドン最底辺(ネザー・ワールド)を
当時者の眼で赤裸々に描く長編。
どん底であえぐ社会的弱者が、実際にどのような状況でどのように生きたか…。
これは過去の話で現在とは無縁とは言い切れない。本邦初邦訳。



ジョージ・ロバート ギッシング  -Wikipedia



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『家庭の医学』 レベッカ ブラウン (著)



いまもっとも身近な出来事でありながら本格的な小説がなかった
「介護文学」が誕生。
人気のアメリカ小説家、レベッカ・ブラウンが、
癌に冒された母親の入 院、手術、治療、そして看取るまでを描く。
「生きているあいだ、母はいろんなことを心配した。
……私たちは母に言った。
何もかもちゃんとやっているから、 もう休んでいいのだと」──。
痛々しくも崇高な作品。

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『海に住む少女』シュペルヴィエル (著)



「海に住む少女」の大海原に浮かんでは消える町。
「飼葉桶を囲む牛とロバ」では、
イエス誕生に立ち合った牛の、美しい自己犠牲が語られる。
不条理な世界の なかで必死に生きるものたちが生み出した、
ユニークな短編の数々。
時代が変わり、国が違っても、ひとの寂しさは変わらない。

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『プラットフォーム』 ミシェル ウエルベック (著)




男ミシェル、41歳独身。
父が殺された。
けれど不思議と悲しみが湧かない。
女ヴァレリー、28歳。
旅行会社のエリート社員。
思春期に他人への関心を失った まま成長した。
南国タイで、二人は出逢う—何気ない運命のように。
原始的な性の息づく彼の地での洗練された愛撫は二人を感動させる。
なにかが変わる。
パリ に戻り、二人は再会する。
与え合う性と補い合う生の出逢いは、
枯れ果てた人類にもささやかな幸せをもたらすかに見えた。
おそらく人生初めての安らぎが、二 人に訪れようとしていた…。


ミシェル・ウエルベック -Wikipedia

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『終わりの街の終わり』ケヴィン ブロックマイヤー (著)



静かな愛と懐かしい思い出、
そして世界消滅への穏やかな絶望。

死者たちの暮らす、名も無き街。
ある者は赤い砂漠に呑まれ、
ある者は桃の果肉に絡みとられ、
誰一人として同じ道をたどらずやって来る。
生きている者に記憶されている間だけ
滞在できるというその場所で、
人々は思い出に包まれ、穏やかに暮らしていた。

だが、異変は少しずつ起こっていた。
街全体が縮みはじめたのだ。
その理由について、使者たちは口々に語る。
生者の世界で新型ウイルスが蔓延しはじめたこと、
人類が滅亡に向かっていること、
そして、南極基地でただ一人取り残された
ローラという女性について——

死者たちの語る話からほのみえてくる
終わりゆく世界の姿とは・・・・    

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『ガミアニ』 アルフレッド・ド ミュッセ (著)



貴紳淑女の集う舞踏会の夜。
宴の女あるじはガミアニ伯爵夫人。
謎めいた噂につつまれる妖艶な美女である。
夜更けの雨に降りこめられた若く淑やかな令嬢 ファーニーは、
夫人の館で一夜を過ごすことになり、その寝室に誘いこまれる。
ところが、そこにはすでに、
夫人の魅力にひきよせられた青年アルシッドが身を ひそませていた。
その目の前で、いましも狂乱の一夜がくりひろげられる…。
フランス・ロマン主義最大の詩人にして、
女性心理描写の名手ミュッセの才筆が冴 えに冴える性愛小説の傑作。


アルフレッド・ド・ミュッセ -Wikipedia

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『母の家で過ごした三日間』 フランソワ・ヴェイエルガンス (著)


  本書は、新聞各紙で予告されつつ何年も刊行されなかった、曰く付きの小説。
 主人公は、前金に手をつけながら、
もう何年も書きあぐねている 作家フランソワ・ヴェイエルグラッフ59歳。
これといった成果も出せず、
最愛のママンに胸を張って会いに行くこともできない。
その言い訳が、ほぼ全編にわ たって延々書き連ねられている。
が、しかし、それはもう言い訳などというものを軽く通り越して、
一種の「芸」にまで高められているのだ。
卓越した淀みない 話術によって、話は家族の甘い追憶から、
犬やオウムや大蛇の話、旅の話や文学談義、色っぽい話、
さらに猥談へと縦横無尽に脱線していく。
その滑らかさ、雄 弁さ、馬鹿馬鹿しさたるや、お見事と言うほかない。
 そしていつしか妄想が妄想を生み、
主人公の脳内ワールドは複雑な様相を呈していく。
<書けな い作家>のヴェイエルガンスが<書けない作家>ヴェイエルグラッフを
生み、そのヴェイエルグラッフの頭の中から、
またしても<書けない作家> グラッフェンベルグが出現し、
さらに......という具合に、
マトリョーシカ人形さながらに書けない作家の苦悶が
幾重にも変奏されていくのだ。
気をつけ なければ、読者はもう誰が誰だかわからなくなってしまうかもしれない。
でもご心配なく。
それこそが、主人公にとっての<リアルな世界>なのだから。
本国フ ランスにおいて、ウエルベックやトゥーサンを抑え、
2005年ゴンクール賞を受賞した、笑いと涙の<超>自伝的小説。

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『島暮らしの記録 』トーベ・ヤンソン (著)




  作者とその実母ハム、親友トゥーリッキと猫のプシプシーナ。
四方に水平線しか見えない離れ孤島で、
彼らはマイペースに気ままな自然の魅力と暮らす。
通算80年にわたる島暮らしのプロが描く、作家の知られざる日常。    


トーベ・ヤンソン  -Wikipedia



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『ストーリーを続けよう』ジョン バース (著)



ピンチョンと並ぶ現代米文学の巨匠が贈る、
ラブリーでかなりフラクタルな連作短篇集。
中年夫婦を中心に、チャーミングな12の話が緻密に縫い合わさって展開する。

ジョン・バース-Wikipedia


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『巨匠とマルガリータ』 ミハイル・A・ブルガーコフ (著)



  モスクワに出現した悪魔の一味が引き起こす不可解な事件の数々。
20世紀最大のロシア語作家が描いた究極の奇想小説。全面改訳決定版!!

焼 けつくほどの異常な太陽に照らされた春のモスクワに、
悪魔ヴォランドの一味が降臨し、
作家協会議長ベルリオーズは彼の予告通りに首を切断される。
やがて、 町のアパートに棲みついた悪魔の面々は、
不可思議な力を発揮してモスクワ中を恐怖に陥れていく。
黒魔術のショー、しゃべる猫、偽のルーブル紙幣、裸の魔 女、悪魔の大舞踏会。
4日間の混乱ののち、多くの痕跡は炎に呑みこまれ、
そして灰の中から〈巨匠〉の物語が奇跡のように蘇る……。
SF、ミステリ、コミッ ク、演劇、
さまざまなジャンルの魅力が混淆するシュールでリアルな大長編。
ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」にインスピレーションを与え、
20世 紀最高のロシア語文学と評される究極の奇想小説、全面改訳決定版!

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
時として小説は巨大な建築である。これがその典型。
奇怪な事件や魔術師やキリストの死の事情などの絵柄が重なる先に、
ソ連という壮大な錯誤の構築物が見えてくる。
この話の中のソ連はもちろん今の日本であり、アメリカであり、世界全体だ。    


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『タバコ・ロード 』E. コールドウェル (著)