『無垢の博物館 上 』オルハン・パムク (著)
三十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。
可愛く、気立てのよいスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、
彼の人生は誰の目にも順風満帆に映った。
だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、
十八歳のフュスンと再会してしまう。
フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じ、
ケマルは危険な一歩を踏み出すのだった
―トルコの近代化を背景に、ただ愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く、
オルハン・パムク渾身の長篇。ノーベル文学賞受賞第一作。
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