J-5:(ジャンル)その他欧州文学

『無垢の博物館 上 』オルハン・パムク (著)

三十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。
可愛く、気立てのよいスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、
彼の人生は誰の目にも順風満帆に映った。
だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、
十八歳のフュスンと再会してしまう。
フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じ、
ケマルは危険な一歩を踏み出すのだった
―トルコの近代化を背景に、ただ愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く、
オルハン・パムク渾身の長篇。ノーベル文学賞受賞第一作。

オルハン・パムク

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『リカルド・レイスの死の年 (ポルトガル文学叢書) 』ジョゼ サラマーゴ (著)

詩人ペソアの異名者が彷徨するリスボン・1936年の日々…
ノーベル賞作家が歴史の転換点を描くテクスト性を秘めた幻想小説。

ジョゼ サラマーゴ

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『まだ名前のない小さな本』ホセ・アントニオ ミリャン (著)


主人公は、まだ「むかしむかし」と「おしまい」の2行しかできていない
赤ん坊のような「ちっちゃなお話」。
彼は一人前の本になるため学校に通っていますが、なかなか大きくなりません。
そのわけを知るために冒険に出発し…。

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『 たのしいムーミン一家 』トーベ・ヤンソン (著)




長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、
海ベリの山の頂上で黒いぼうしを発見。
ところが、それはものの形をかえてしまう魔法 のぼうしだったことから、
次々にふしぎな事件がおこる。
国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、
白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。


トーベ・ヤンソン - Wikipedia



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『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし―ドナウを下って』 ペーテル エステルハージ (著)

ハンガリーを代表する現代作家エステルハージ・ペーテルによる、
ハイブリッド小説。
黒い森(シュヴァルツヴァルト)から黒海まで、
中央ヨーロッパを貫く大河ドナウ川を「プロの旅人」が下っていく。
行く先々から雇い主に送られる旅の報告書は、
しかし、旅行報告の義務を軽やかに無視し、時空を超えて自在に飛躍。
歴史、恋愛、中欧批判、レストラン案内、ドナウの源泉、
小説の起源等々を奔放に語りつつ、
カルヴィーノ『見えない都市』を臆面もなく借用するなど
膨大な引用(その多くは出所不明)を織り込みながら、
ドナウの流れとともに小説は進んでいく……

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『 二壜の調味料 』ロード ダンセイニ (著)




調味料のセールスをしているスメザーズが、
ふとしたことから同居することになった青年リンリーは、
ずばぬけて明晰な頭脳の持ち主だった。
彼は警察の依頼で難事件の調査をはじめ、スメザーズは助手役を務めることに。
数々の怪事件の真相を、リンリーは優れた思考能力で解き明かしていくのだった
—江戸川乱歩が「奇妙な味」の代表作として絶賛したきわめて異様な余韻を残す表題作など、
探偵リンリーが活躍するシリーズ短篇9篇を含む全26篇を収録。
アイルランドの巨匠によるブラックユーモアと
ツイストにあふれたミステリ短篇集、待望の邦訳。

ロード・ダンセイニ - Wikipedia


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『 パロマー』 カルヴィーノ (著)



中年男性,職業不詳,妻と娘1人,パリとローマにアパートを所有.
それがパロマー氏だ.
彼は世界にじっと目を凝らす.観察に徹しようとする彼は,しかし….
視覚的・文化的・思索的経験という3種の主題領域が
それぞれ記述的・物語風・瞑想的に書きあらわされ,
三層に三重に積み重なって27の短篇が響き合う,不連続な連作小説.


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『 フェルディドゥルケ』 ヴィトルド ゴンブローヴィッチ (著)






異端の亡命作家にして現代の最も前衛的な作家ゴンブローヴィッチの主著。
成熟と若さという相反するものへの人間の希求を、
グロテスクともいえる破格の文体で描く20世紀の奇書。


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『 わたしの名は「紅」』 オルハン パムク (著)





十六世紀末のイスタンブル
舞台は1591年の冬、
オスマン・トルコ帝国の都イスタンブルでの雪の九日間の出来事である。
帝国は十六世紀前半に政治的にも、経済的にも、文化的にも最高の円熟期に達したあとで、
色々な面でそろそろ問題が出てき始めた時期である。
政治的な腐敗、長く続く泥沼化した戦争、物価高、インフレに悩む市民、
疫病の流行、大火、退廃的な風潮、乱れた世相と、
これら全ての悪の根源は預言者の言葉にそむいたためであり、
葡萄酒の売買を許したためであり、
宗教に音楽を取り入れたためであり、
異教徒に寛大であったためであったといって、
この機会を利用して市民の間に入り込み,広がりつつあるイスラム原理主義者の動きがある。
敗北を知らなかったトルコ軍はこの少し前、
レパントの海戦(1571)でヴェネツィア共和国とスペイン王国のキリスト教連合艦隊に
初めて敗北を喫して、西洋の力に対する畏れを身をもって感じ始めた時期でもある。
この時期はまたトルコの細密画の技術が、
その庇護者十二代スルタン・ムラト三世の下で
本家のペルシアの芸術を凌駕する域に達した時代でもある。
 時のスルタン、ムラト三世は翌年がイスラム暦の一千年目に当たるところから、
その在位と帝国の偉容を誇示するための祝賀本の作成を秘かに命じる。
元高官で細密画がわかるエニシテが監督するが、
彼はかつてヴェネツィアで見た遠近法や陰影,肖像画などの手法を取り込むことをもくろむ。
西洋画の技法で細密画を描くこと、
特に肖像画はアラーの神への冒涜行為と考えられる時代である。
物語はやがて殺人事件に発展していく。
事件はイスタンブルで起こるが、細密画にまつわる歴史的解説は、
アレキサンダー、ダリウス、ジンギスカンの蒙古、フラグの西アジア、
チムールの中央アジア、コーカサス、古代ペルシア、ササン朝ペルシア、インドにまで及ぶ
広大な展開を示す。
この本は、その中で西の文明に対比するものとしてイスラムの概念がでてくるが、
イスラム原理主義者の西の影響をよせつけようとしない暴力と独断を、強く糾弾する書である。
進歩的なモスレムの知識人たちと共に、著者はこういう野蛮と独断がイスラムを内から破壊し、
自己批判や変化をおそれることがモスレム社会を後進させるという。
変化をおそれず、西の文明を、よいものは選び受け入れることによって
この危機を乗り越えられるという。


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『 シャムロック・ティー』 キアラン カーソン (著)



ことによるといつの日か、自分が最初にいた世界へ戻れないともかぎらない。
だから、とりあえず今は、そちらの世界について書きつけておきたいと思う。
こんな言葉ではじまる奇妙な手記。
めくるめく色彩の万華鏡、聖人たちの逸話、
ヤン・ファン・エイクのアルノルフィーニ夫妻の肖像、
ドイル、チェスタトン、ワイルド…。
読み進むうちに、詩人カーソンが紡ぎ出す、
交錯し繁茂するイメージの蔓にいつしか搦め取られる、摩訶不思議な物語。




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『 あらゆる名前』 ジョゼ サラマーゴ (著)






孤独な戸籍係による奇妙な探求
—人間の尊厳を失った名も無き人の復活劇!
ポルトガル語圏初のノーベル賞作家による異色作。

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『 戦いの後の光景 』フアン ゴイティソーロ (著)





アラビア語、トルコ語に満ちた移民地区のパリ、
ポストコロニアルな、流れ者の、文盲のパリを舞台に、
未来の混血都市の地図を描き出し、
読む者をユートピアに向けて、フィクションと寓話に向けて開いてゆく、
現代文学の快挙。

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『 琥珀捕り』 キアラン カーソン (著)




ローマの詩人オウィディウスが描いたギリシア・ローマ神話世界の奇譚『変身物語』、
ケルト装飾写本の永久機関めいた文様の迷宮、
中世キリスト教聖人伝、
アイルランドの民話、
フェルメールの絵の読解とその贋作者の運命、
顕微鏡や望遠鏡などの光学器械と17世紀オランダの黄金時代をめぐるさまざまの蘊蓄、
あるいは普遍言語や遠隔伝達、
潜水艦や不眠症をめぐる歴代の奇人たちの夢想と現実──。
数々のエピソードを語り直し、
少しずらしてはぎあわせていく、ストーリーのサンプリング。
伝統的なほら話の手法が生きる、あまりにもモダンな物語! 
解説:柴田元幸

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『 ドン・キホーテ〈前篇1〉』セルバンテス (著)





騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が,
古ぼけた甲冑に身を固め,やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る.
決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで,行く先々で嘲笑の的となるが….
主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な,
おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作.新訳.(全6冊)



ミゲル・デ・セルバンテス - Wikipedia


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『 通訳』 ディエゴ マラーニ (著)


ジュネーヴの国際機関で通訳サービスの責任者を務めるフェリックス・ベラミーは
部下から報告を受けた。
16カ国語を操るひとりの通訳が、同時通訳中に異常 をきたすという。
問題の通訳は、「全生物が話す普遍言語を発見しかけているのだ」と主張するが
解雇され、ベラミーに執拗につきまとったのち失踪を遂げた。
彼の狂気は伝染性のものだった。
うつされたベラミーは、奇怪な言語療法を受け、
通訳が残した謎のリストを携え欧州中を放浪することに—。
あらゆるものに隠 れて鼓動する創造の恐るべき力。
知的遊戯に満ちた、現代イタリア発幻視的物語。

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『 カブールの燕たち』 ヤスミナ・カドラ (著)


タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。
廃墟と化した町では私刑が横行し、人心は荒廃していた。
拘置所の看守アティク の心もまた荒みきっていた。
仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。
友人は離縁を薦めるが、命の恩人である妻を棄てることは……。
だがやがて、
アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。
女を救おうと右往左往し、やつれていくアティクを見て、
彼の妻は驚くべき提案をするのだった……。    


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『 タタール人の砂漠』 ディーノ ブッツァーティ (著)




  砂塵にけむる幻の戦士たち。幻影のなかに"時"が沈む…。
北の砂漠から伝説的なタタール人が襲来してくるのに備えて
三十年余も辺境の砦で過ごす将兵たち。
二十世紀の幻想文学の世界的古典を翻訳。


ブッツァーティ -Wikipedia





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『 雨の中の蜜蜂 』カルロス・デ オリヴェイラ (著)




  ネオレアリズム文学の鬼才オリヴェイラが、
ポルトガルの曠野を背景に、
幻想的な手法で描く愛と憎しみの世界。
本邦初訳。                                                            


     

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『生は彼方に』 ミラン クンデラ (著)



第二次大戦後、チェコスロヴァキアは混乱期にあった。
母親に溺愛されて育ったヤロミールは、自分の言葉が持つ影響力に気づき、
幼い頃から詩を書き始める。
やがて彼は、政治的な思想を持つ画家や幼なじみから強い影響を受け、
芸術と革命活動に身を挺する…
絶対的な愛を渇望する少年詩人の熾烈な生と死を鋭い感性 で描く。
祖国に対する失望と希望の間で揺れる想いを投影した、
クンデラの自伝的小説。仏メディシス賞受賞作。


ミラン クンデラ-Wikipedia



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『ある家族の会話』 ナタリア ギンズブルグ (著)




イタリアを代表する女流作家ナタリア・ギンズブルグの自伝的小説。
舞台は北イタリア、
迫りくるファシズムの嵐に翻弄される心やさしくも知的で自由な家族の 姿が、
末娘ナタリアの素直な目を通してみずみずしく描かれる。
イタリア現代史の最も悲惨で最も魅力的な一時期を乗り越えてきた一家の物語。


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『ジャックとその主人』ミラン クンデラ (著)



「ペストの時代における気晴らし」として、
ディドロの小説『運命論者ジャックとその主人』を自由に変奏してみせた本書は、
ディドロから作り事の楽しみと ユーモア、
遊戯性と合理精神を受けつぎながら、
今日という時代のメランコリーにも欠けていない。
また序文は、クンデラによる小説の技法と自作へのコメント として
興味深いものである。

ミラン クンデラ-Wikipedia



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『裏切られた遺言』 ミラン クンデラ (著)



  カフカ、ヘミングウェイ、ストラヴィンスキー、ヤナーチェク…
彼らはなぜ裏切られたのか。
冷戦の終焉により、
言いたいことが言えるようになったことを冷静で透徹した考察の形で発表、
ミラン・クンデラの小説のような評論集。

ミラン クンデラ-Wikipedia

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『少女ソフィアの夏 』トーベ・ヤンソン (著)



  人生の扉を開けたばかりの少女ソフィアと、人生の出口にたたずむ祖母。
70も年齢の違うふたりが思うままを対等に、率直にぶつけ合いながらも、
互いにさりげなく思いやる──。北欧の魅力にあふれる書。



トーベ・ヤンソン  -Wikipedia





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『島暮らしの記録 』トーベ・ヤンソン (著)




  作者とその実母ハム、親友トゥーリッキと猫のプシプシーナ。
四方に水平線しか見えない離れ孤島で、
彼らはマイペースに気ままな自然の魅力と暮らす。
通算80年にわたる島暮らしのプロが描く、作家の知られざる日常。    


トーベ・ヤンソン  -Wikipedia



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『神を見た犬』ブッツァーティ (著)



とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作。
老いたる山賊の首領が手下にも見放され、
たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」……。
モノトーンの哀切きわまりない幻想と恐怖が横溢する、
孤高の美の世界22篇。

ブッツァーティ-Wikipedia

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『彫刻家の娘』  トーベ・ヤンソン (著)




  あふれる好奇心とするどい洞察力で周囲の世界を見つめ、
自分の価値基準や真の芸術家としての姿勢を身につけてゆく幼ない少女—。
自由・冒険・信頼・愛情、「ムーミン」世界の魂のルーツにせまる待望の書。
ファンタジーの傑作〔ムーミン〕の作者の自伝的小説。    



トーベ・ヤンソン  -Wikipedia

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『風の裏側—ヘーローとレアンドロスの物語』ミロラド パヴィチ (著)



美しい娘ヘーローを愛した青年レアンドロスは
、蝋燭の灯をたよりに彼女の許へと毎晩、海峡を泳ぎ渡った。
ある夜、ヘーローの兄が船で海に出て蝋燭の灯で
青 年を沖へとおびき出し溺死させてしまう。
古代ギリシアの悲恋物語の主人公二人は、
『バザール事典』のパヴィチの手によって、
現代の化学専攻の女子大生ヘー ローと、
17世紀の青年石工レアンドロスに生まれ変わる。
二人の男女を隔てるのは、青い海ではなく、時間の海なのだろうか。
鬼才パヴィチが次々に投げかけ る詩的謎の数々…。
この本は両側から読み始められます。
あなたはどちらの側からこの謎に満ちた小説に挑まれますか。

ミロラド パヴィチ -Wikipedia


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『昨日』アゴタ クリストフ (著)



村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。
ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、
異邦にて工場労働者となる。
灰色の作業着 を身につけ、
来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に
残された最後の希望は、
彼の夢想のなかにだけ存在する女リーヌと出会うこ と…。
傑作『悪童日記』三部作の著者が、
みずからの亡命体験をもとに幻想と不条理を交えて綴る不可能な愛の物語。

アゴタ クリストフ-Wikipedia



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『ハザール事典—夢の狩人たちの物語 女性版



かつて実在し、その後歴史上から姿を消したパザール族。
この謎の民族に関する事典(1691年)の新版という形をとった
前代未聞の事典小説。
キリスキ教、 イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、
どれもが類まれな奇想と抒情と幻想に彩られ、
五十音順に読むもよし、関連項目をとびとびに拾うもよし、
寝る 前にたまたま開いた項目一つを楽しむもよし、
完読は決して求められていないのです。
失われたバザール語で歌う鸚鵡、悪魔に性を奪われた王女、
時間の卵を生 むニワトリ、他人の夢に出入りする夢の狩人…。
オーソドックスな物語文学の楽しみを見事なまでに備えながら、
その読み方は読者の数だけあるという、
バルカ ンから現われた魅惑に満ちた(21世紀の小説)!
本書には男性版・女性版の2版があります。旧ユーゴスラビアNIN賞受賞。

ミロラド パヴィチ -Wikipedia


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『長くつ下のピッピ』  アストリッド・リンドグレーン (著)



「あしながおじさん」にヒントを得て,
作者リンドグレーンの小さい娘が,
「ねえ,長くつ下のピッピって女の子のお話を作って」と母に頼んだ.
そこで生れた のがこの世界一つよい少女の物語だった.
自由ほんぽうに生きるピッピに,子どもは自分の夢の理想像を発見し,
大人は愛さずにはいられない野育ちの永遠な少 女を見出す.

アストリッド・リンドグレーン-Wikipedia


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『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑 』 ムージル(著)



愛の中に残りなく溶けこみ,愛する相手との真の合一を求める女主人公.
だが,その実現はなぜ姦淫,あるいは恋人の死によらなくてはならないのか?
大作 『特性のない男』で知られるムージル(一八八〇—一九四二)が,
「魂の和合」という一括表題を与えた中篇二作.
創作の出発点にムージルとの決定的な出会い をもつ作家による渾身の翻訳.

ムージル -Wikipedia

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『シティ』 アレッサンドロ・バリッコ (著)



13歳の天才少年グールドがシャツィ・シェルという名の風変わりな女性に出会い、
恋とは言えぬ淡い交流が始まる。
2人のお話のほかにボクサーが主人公のラ ジオドラマと西部劇が同時進行し、
やがて悲しい結末を迎える。
イタリアのベストセラーとなった、都会をめぐるセンチメンタル・ジャーニー。



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『木のぼり男爵 』イタロ カルヴィーノ (著)





イタリアの男爵家の長子コジモ少年は、十二歳のある日、
カタツムリ料理を拒否して木に登った。
以来、恋も冒険も革命もすべてが樹上という、
奇想天外にして 痛快無比なファンタジーが繰り広げられる。
笑いのなかに、俗なるものが風刺され、
失われた自然への郷愁が語られるカルヴィーノ文学の代表作。




イタロ カルヴィーノ-Wikipedia


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『魔法使いの弟子』ロード ダンセイニ (著)




  ケルト民族特有の「夢を見る魂」が描いた
楽しさと奇想にあふれた長編ファンタジーの傑作。

ロード ダンセイニ-Wikipedia


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『ライオンの蜂蜜—新・世界の神話 』デイヴィッド グロスマン (著)



旧約聖書に描かれるサムソンのエピソードは、
ペリシテ人の支配からイスラエルを救った神の子の、
英雄の物語として読まれてきた。
人間の不妊の女から生ま れ、ライオンを素手で引き裂く怪力を持ち、
ペリシテ人の手に落ちるも、最期は自らの命と引き換えに敵を滅ぼした男。
しかしその物語は数々の疑問と矛盾に満 ちている。
なぜ神の使いは母親の前にあらわれたのか?
なぜサムソンは敵の女を求めたのか?
なぜライオンを引き裂いたことを黙っていたのか?
なぜ罠だと知り ながら、自らの秘密を女に告げたのか?
著者グロスマンは、謎解きをしながら、物語を紡ぎ直す。
そして英雄と称された男の、実は孤独で哀しい魂の物語を浮か び上がらせる
—まるで映画のような、鮮やかさで。
イスラエルの国民的作家が、自国の英雄譚を潔く、
見事な論考でとらえ絶賛された、斬新な聖書の「物語」。

デイヴィッド グロスマン -Wikipedia


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『どちらでもいい 』アゴタ クリストフ (著)


夫が死に至るまでの、信じられないような顛末を語る妻の姿が滑稽な「斧」。
廃駅にて、もはや来ることのない列車を
待ち続ける老人の物語「北部行きの列 車」。
まだ見ぬ家族から、初めて手紙をもらった孤児の落胆を描く「郵便受け」。
見知らぬ女と会う約束をした男が待ち合わせ場所で経験する悲劇「間違い電 話」。さらには、まるで著者自身の無関心を表わすかのような表題作「どちらでもいい」
など、アゴタ・クリストフが長年にわたって書きためた全25篇を収 録。
祖国を離れ、“敵語”で物語を紡ぐ著者の喪失と絶望が色濃く
刻まれた異色の短篇集。

アゴタ クリストフ-Wikipedia

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『山椒魚戦争 』カレル チャペック (著)



赤道直下のタナ・マサ島「魔の入江」には
二本足で子供のような手を持った真黒な怪物が沢山棲んでいた.
無気味な姿に似ずおとなしい彼等は,
やがて人間の指 図のままに様々な労働を肩替りし始める…….
奇抜な着想のこの諷刺小説で,
作者は現代における人類の愚行を鋭く衝き,
科学・技術の発達が人類に何を齎す か,と問いかける.

カレル・チャペック-Wikipedia


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『異端教祖株式会社』ギヨーム アポリネール (著)


新しい世紀の言葉、語法の発見者であった詩人アポリネールが描く
シュルレアリスムのプレリュード
——想像力、夢、幻想、遊戯、ユーモア、怪奇——
これらの 諸要素を縦横に駆使して新しい小説世界を開拓し、
ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』にも比肩する語呂合わせの妙技が
開花した幻の短篇集。


ギヨーム アポリネール-Wikipedia

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『時と神々の物語 』ロード・ダンセイニ (著)



神々とは“運命”と“偶然”の賽ころ勝負の勝者のため
マーナ=ユード=スーシャーイが造った戯れであり、
世界はマーナの目覚めとともに消える幻に過ぎな い。
美しくも残酷な異境の神話を描いた極北のファンタジー。
続篇『時と神々』完訳をおさめた初の完全版。
他に『三半球物語』等を収めた、ダンセイニ幻想短 篇集成第三弾。

ロード・ダンセイニ-Wikipedia

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『太陽の都』トマーゾ カンパネッラ (著)



スペイン支配下の南イタリア独立を企て挫折した
自らの改革運動の理想化の試みとして,
カンパネッラ(一五六八—一六三九)が獄中で執筆したユートピア論.
教育改革をはじめ,
学問,宗教,政治,社会,技術,農工業,性生活等
人間の営為のすべてにわたる革新の基本的素描が対話の形で展開される.
ルネサンス最後 の巨人の思想を集約した作品.


トマーゾ カンパネッラ-Wikipedia

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『眼の戯れ』エリアス カネッティ (著)



  1930年代ヨーロッパを象徴する「黄昏のウィーン」の肖像を
鮮明に描き出すとともに、
同時代の歴史を自己形成の歴史に統合し、
ライフワーク「群衆と権力」成立の経緯を浮彫りにする。
自伝三部作完結編。

エリアス・カネッティ -Wikipedia


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『耳の中の炬火』エリアス・カネッティ (著)

思想家として、ノーベル賞作家として活躍した、エリアス・カネッティ。
晩年には独特の視点から書かれた
自伝的三部作
『救われた舌』(1977)、
『耳の中の炬火』(1980)、
『目の戯れ』(1985)に取り組み、
若い日々の時代と社会、そして自らの人生を書き記した。

その第二作。

エリアス・カネッティ -Wikipedia


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『救われた舌』エリアス・カネッティ (著)

思想家として、ノーベル賞作家として活躍した、エリアス・カネッティ。
晩年には独特の視点から書かれた
自伝的三部作
『救われた舌』(1977)、
『耳の中の炬火』(1980)、
『目の戯れ』(1985)に取り組み、
若い日々の時代と社会、そして自らの人生を書き記した。

その第一作。

エリアス・カネッティ -Wikipedia

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『カモメに飛ぶことを教えた猫』ルイス・セプルベダ (著)



  銀色のつばさのカモメ、ケンガーは、
ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。
そこには一匹の黒い猫がいた。
名前はゾルバ。
瀕死のカメモは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになる。
が、その前に三つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった。    

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『宿命の交わる城』イタロ・カルヴィーノ (著)



文学の魔術師、カルヴィーノが語る、タロットの札に秘められた宿命とは…?
王、女王、騎士、兵士など、城にやってきた様々な人間たちの物語が、
タロットの 札を並べるがごとく紡ぎ出されていく。
世界最古のタロットカードの中に、様々な人間の宿命を追求しつつ、
古今東西の物語文学の原点を解読するカルヴィーノ 文学の頂点。



イタロ カルヴィーノ-Wikipedia


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『見えない都市』イタロ カルヴィーノ (著)


ヴェネツィア生まれの商人の子マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、
さまざまな空想都市の奇妙で不思議な報告を行なう。
七十の丸屋根が輝くおとぎ話の 世界そのままの都や、
オアシスの都市、現代の巨大都市を思わせる連続都市、無形都市など、
どこにもない国を描く幻想小説。


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『第三の嘘 』アゴタ・クリストフ (著)


  ベルリンの壁の崩壊後、初めて二人は再会した…。
絶賛をあびた前二作の感動さめやらぬなか、
時は流れ、三たび爆弾が仕掛けられた。
日本翻訳大賞新人賞に輝く『悪童日記』三部作、ついに完結。

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『ふたりの証拠 』アゴタ クリストフ (著)


戦争は終わった。
過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。
一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、
別れた兄弟のために手 記を書き続ける。
厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、
どう生きたかを伝えるために
—強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。
主人公と彼を 取り巻く多彩な人物の物語を通して、
愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。

アゴタ クリストフ-Wikipedia


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『悪童日記』アゴタ クリストフ (著)



戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、
小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。
その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。
人間の醜さや哀し さ、世の不条理—非情な現実を目にするたびに、
ぼくらはそれを克明に日記にしるす。
戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。
人間の 真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、
ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。

アゴタ クリストフ-Wikipedia


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『冗談 (Lettres) 』ミラン クンデラ (著)





  人生の憎しみのすべてを、
愛というただ一つの行為に凝縮させるルドヴィーク。
それは「冗談」、
すなわち肉体と精神の乖離をめぐる悲しいデュエットである-。
20世紀文学の傑作。92年刊の再刊。

ミラン クンデラ-Wikipedia

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『ロボット』カレル・チャペック (著)



ロボットという言葉はこの戯曲で生まれて世界中に広まった.
舞台は人造人間の製造販売を一手にまかなっている工場.
人間の労働を肩代わりしていたロボット たちが団結して反乱を起こし,
人類抹殺を開始する.
機械文明の発達がはたして人間に幸福をもたらすか否かを問うた
チャペック(一八九〇‐一九三八)の予言 的作品.



カレル・チャペック-Wikipedia

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『魔法の庭 』イタロ・カルヴィーノ (著)


「ジョヴァンニーノはセレニッラと遊ぶのが大好きだった。
ある日二人は噴水にプールに並木道がある、
大きなお屋敷の庭に迷い込んだ。
何もかも素敵に見えた が、そこには魔法のような、
昔犯した悪事のような恐怖がたちこめていた」(「魔法の庭」)。
アルプスの自然を背景にどこか奇妙な、青年警官、若い犯罪者、
無能の猟師など、大人社会のいわゆる“異物”をユーモラスに描いた
11編を収める。


イタロ カルヴィーノ-Wikipedia

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『虐殺された詩人 』ギヨーム アポリネール (著)



多情な女マカレと旅芸人の間に生まれた主人公は、
母と養父を失い、長じて詩人となるが、
反詩人運動家たちの迫害により殉死する
—夢と幻想と怪奇趣味に彩ら れた自伝的小説「虐殺された詩人」を冒頭に置き、
科学と迷信と魔術、エロチズムとピューリタニズム、人形劇や腹話術など、
まばゆいばかりのアラベスクをな す多彩な短篇から構成された
シュルレアリスト小説の精華。


ギヨーム アポリネール-Wikipedia

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『フーコーの振り子』ウンベルト エーコ (著)



「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」
ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、
錬金術の時代へと引 き寄せていく。
やがてひとりが失踪する。
行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。
「薔薇の名前」から8年、満を持して世界 に問うエーコ畢生の大作。



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『ある首斬り役人の日記』フランツ・シュミット (著), 藤代 幸一 (翻訳)


  中世末期のニュルンベルクの町で生涯に361人を刑場の露と消えさせた
首斬り人フランツ親方が克明に記した日記。
当時のあらゆる犯罪と刑罰が赤裸々に描かれた貴重な史料であると同時に、
中世に生きる人々の興味深い人間ドラマでもある。    

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『太陽の木の枝』イェジー フィツォフスキ


ポーランドの高名なジプシー学者の手になる民話集。
太陽・月・星のかがやくイメージが美しい「太陽の木の枝」、
金の髪をした娘の悲恋を描いた「きりの国の 王女」など、
色彩感覚あふれるユニークなお話が二十二編。
自由を尊び、旅を最高の宝とする誇り高いジプシーの魂が
どのお話にも満ちている。

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『ジプシー歌集』フェデリコ ガルシーア・ロルカ (著)


  大地のように古く、森の木の切り口のように新鮮な、独特なことばの響き—。
〈ロマンセ〉という抒情風物語詩の様式を用い、
ジプシーの生活を主題とした、
史上、もっともスペインの民衆の心をとらえたといわれる詩集。    

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『刺繍—イラン女性が語る恋愛と結婚』




  9名のイラン女性の「茶飲み話」の様子を、グラフィックに描く。
彼女たちの語る結婚や恋愛にまつわる話が、
イランにおける男女関係の実像、
イラン人女性の日常生活と風俗のディテールを、
おもしろ可笑しく伝えてくれる。

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『柘榴のスープ 』マーシャ メヘラーン (著)


  流血のテヘランから逃れた美人3姉妹が、
アイルランドの田舎町でペルシア料理店「バビロン・カフェ」を
開くまでの物語。
官能と癒しの郷土料理、運命の出会いと恋、そして感動の結末を描く。
各章にペルシア料理のレシピを収録。    

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『ソラリス 』スタニスワフ レム (著)



惑星ソラリスを探査中のステーションで異変が発生した。
謎の解明のために送りこまれた心理学者ケルヴィンの目の前に
自殺した恋人ハリーが姿を現し、
彼はや がて悪夢のような現実と甘やかな追憶に翻弄されていく。
人間とはまるで異質な知性体であるソラリス。
そこには何らかの目的が存在するのだろうか。
コンタク ト—地球外の知性体との遭遇について描かれた、
最も哲学的かつ科学的な小説。
広大無辺な宇宙空間において、理解不能な事象と愛の記憶に直面し、
人は何をす べきか。
タルコフスキーとソダーバーグによって映画化された新世紀の古典、
ポーランド語原典からの新訳版。

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『不滅 』ミラン クンデラ (著)


  美しい女性アニェスと愛に貪欲な妹ローラ、
文豪ゲーテとその恋人ベッティーナ…。
さまざまな女性たちが時空を超えて往きかい、
存在の不滅、魂の永遠性を奏でる愛の物語。
20世紀文学の最高傑作。

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『供述によるとペレイラは… 』アントニオ タブッキ (著)


  ファシズムの影が忍びよるポルトガル。
リスボンの小新聞社の中年文芸主任が、
ひと組の若い男女との出会いによって、
思いもかけぬ運命の変転に見舞われる。
タブッキの最高傑作といわれる小説。

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『父さんの銃 』ヒネル・サレーム (著)


   物語の舞台はイラク山岳地帯、ざくろやさくらんぼや桑の実のなる
クルド人居住区アクレ。
主人公アザドの祖父は、自由な大地でクルド人として生まれる。
しかし、オスマン人がやってきて、祖父はオスマン人となり、
オスマン帝国が崩壊すると、今度はトルコ人となった。
そしてトルコ人が去り、<クルドの王>シェイク・マハムードが
束の間の王国をきずくと一度はクルド人にもどるが、
次にイギリス人がやってきて<イラク>という国をつくると、
この耳慣れない不可解な国の国民となった。
そして生涯、イラク人であることを誇りに思うことはなかった......。
その孫のアザドは、若きサダム・フセインが頭角を表し、
やがて政権を掌握し、
クルド民族への徹底的な弾圧を開始しようとするまさにその時期に、
多感な少年時代を過ごす。
ある日、民族解放運動を支持するアザドの従兄が、民兵と小競合いを
起こしたことで、それまで穏やかだった一族の日常は一変する。
アザド一家の多難の幕開けだった。
とはいえ、「でも、そのころ、ぼくは、まだ子供だった」と繰り返す
主人公には、複雑な歴史・政治状況はわからない。
それらは物語の背景に巧みに落としこまれ、
もっと普遍的で血の通った人間の営み
(家族の強い絆、ささやかな日常のよろこび、郷土への想い、民族の誇り)が、
少年の濁りのない目でとらえられ、ときに激しく、
またときにユーモアと希望に満ちたみずみずしい文体で語られていく。
食べるものがなくみるみる痩せていく家族のために、
意を決して川へ魚を獲りに出かけていく、カナヅチの父。
三年ぶりに帰郷した息子の上着に顔をうずめ、
その懐かしいにおいを何度もたしかめる母。
怪しげな黒い液体や人間が入ったふしぎな箱に目を輝かせる子供たち......
日本人にとってもどこかノスタルジーを誘う情景のなかで成長し、
時代に翻弄されながらも次第に自分の歩むべき道に
目覚めていく主人公は、やがてひとつの大きな決断をする。
現在亡命先のパリで活躍するクルド人映像作家による自叙伝的小説。
世界で20以上の言語に訳されている。

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『消去』トーマス ベルンハルト (著)


  家族の死を知らせる電報と告別式に至る数日間を描いた、
独特の文体で綴られる長篇小説。
主人公フランツ-ヨーゼフ・ムーラウが両親と兄の死を告げる電報を
受け取るローマの章「電報」を収録した上巻。    

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『柔かい月』イタロ カルヴィーノ (著)




変幻自在な語り部Qfwfq氏。
あるときは地球の起源の目撃者となり、
あるときは生物の進化過程の生殖細胞となって、
宇宙史と生命史の途方もなく奇想天外 な物語を繰り広げる。
現代イタリア文学界を代表する作家が、
伝統的な小説技法を打ち破り、
自由奔放に想像の翼をはばたかせて描いた連作短編集。
幻想と科学 的認識とが、高密度で結晶した傑作。

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『バベットの晩餐会』イサク ディーネセン (著)

女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、
祝宴に海亀のスープやブリニのデミドフ風など本格的なフランス料理を準備する。
その料理はまさに芸術 だった…。
寓話的な語り口で、“美”こそ最高とする芸術観・人生観を表現し、
不思議な雰囲気の「バベットの晩餐会」
(1987年度アカデミー賞外国語映画 賞受賞の原作)。
中年の画家が美しい娘を指一本ふれないで誘惑する、
遺作の「エーレンガート」を併録。

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『レ・コスミコミケ』イタロ・カルヴィーノ (著)



いまや遠くにある月が、まだはしごで昇れるほど近くにあった頃の
切ない恋物語「月の距離」。
誰もかれもが一点に集まって暮らしていた古き良き時代に想いを はせる
「ただ一点に」。
なかなか陸に上がろうとしない頑固な魚類の親戚との思い出を綴る
「水に生きる叔父」など、
宇宙の始まりから生きつづけるQfwfq 老人を語り部に、
自由奔放なイマジネーションで世界文学をリードした著者が
ユーモアたっぷりに描く12の奇想短篇。

イタロ カルヴィーノ-Wikipedia

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『あまりにも騒がしい孤独』ボフミル・フラバル (著)


自分のもとに運ばれてくる紙の山を、ひたすら潰してキューブ状にまとめ、
再生紙工場へ送り出す仕事。
来る日 も来る日も運ばれてくる故紙、毎日潰しつづけても減らない紙の山……
シーシュポス的な・賽の河原的な仕事を続けるハニチャ。
そんな彼の生き甲斐、それは、故紙の山の中から、美しい本を救い出すこと。
カントを、ゲーテを、ニーチェを……
そしてその本に書かれた、美しいテキストを読 むこと。
そして
プレス機で紙を潰しながら、昔のことを思い出す。
貴重な本を潰すことに痛みを感じていた日々のこと、若き日の恋人との別れ、
ナチスに連れ去られて殺されたジプシー娘のこと……
中欧の圧迫された空気を庶民の日常をメランコリーにグロテスクに書き綴った名作。

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『シチリアでの会話 』ヴィットリーニ (著)

  スペイン内戦に強い衝撃を受け、反フランコの活動に身を投じたヴィットリーニ。
本書はファシズム当局の弾圧に脅かされながらも版を重ね、
来るべき反ファシズムレジスタンスの精神的基盤となる。
パヴェーゼ『故郷』と並ぶイタリア・ネオレアリズモ文学の双璧。      

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『運命ではなく 』イムレ ケルテース (著)

本書は、著者ケルテースが、みずからのナチス強制収容所体験をもとに
描き出した自伝的小説である。
戦時下のブダペシュトで、主人公である14歳の少年は、
勤労奉仕に向かう途中ユダヤ人狩りにあい、
仲間たちとともにアウシュヴィッツへと送られる。
かろうじてガス室を免れた彼は、やがてブーヘンヴァルト、
そし てツァイツに収容されることになるが、
そこで待ちかまえていたのは、想像もおよばぬ苛酷な現実だった…。
人類に多くの課題を残した20世紀最大とも言える 負の遺産を、
無垢な少年のまなざしを通して描き切った、ノーベル賞作家の代表作。

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『むずかしい愛』カルヴィーノ(著)



ちょっとしたずれが,日常の風景を一変させる.
ときめきと居心地の悪さ.どこからか洩れてくる忍び笑い.
それは姿の見えない相手との鬼ごっこに似ている.
兵士が,人妻が,詩人が,会社員が,もどかしくも奮闘する,十二の短篇.
この連作が書かれた一九五○年代はカルヴィーノの作風の転回点にあたり,
その意味 でも興味ぶかい.

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『虚数』スタニスワフ レム (著)

人体を透視することで人類を考察する「死の学問」の研究書『ネクロビア』

バクテリアに英語を教えようとして、その予知能力を発見した
アマチュア細菌学者が 綴る「バクテリア未来学」の研究書『エルンティク』

人間の手によらない文学作品「ビット文学」の研究書『ビット文学の歴史』

未来を予測するコンピュータを 使って執筆されている、「もっとも新しい」
百科事典『ヴェストランド・エクステロペディア』の販売用パンフレット。

人智を越えたコンピュータGOLEM 14による人類への講義を収めた
『GOLEM 14』

様々なジャンルにまたがるこれら5冊の「実在しない書物」の序文と
ギリシャ哲学から最新の宇宙物理学や遺伝子理論まで、
人類の知のすべてを横断する 『GOLEM 14』の2つの講義録を所収。
架空の書評集『完全な真空』に続き、
20世紀文学を代表する作家のひとりであるレムが、
想像力の臨界を軽々と飛び越えて自在 に描く「架空の書物」第2弾!
知的仕掛けと諧謔に満ちた奇妙キテレツな作品集。

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『不在の騎士』イタロ・カルヴィーノ (著)




中世騎士道の時代、フランス軍勇将のなかにかなり風変わりな騎士がいた。
甲冑のなかは、空っぽ……。
空想的な《歴史》三部作の一つで、現代への寓意を込めながら奇想天外さと
冒険に満ちた愉しい傑作小説。    

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『誠実な詐欺師』トーベ ヤンソン (著),

  雪に埋もれた海辺に佇む「兎屋敷」の薄明りのなか、
風変わりなひとりの娘と従順な一匹の犬が交わす長いたくらみ。
この世のだれひとりとして傷つけることなく、
わたしたちが手に入れられるものとは。
ポスト・ムーミンとして澄み切った文体で描かれた、著者渾身の傑作長編。    

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