『 夷狄を待ちながら』 J.M. クッツェー (著)
静かな辺境の町に、二十数年ものあいだ民政官を勤めてきた初老の男「私」がいる。
暇なときには町はずれの遺跡を発掘している。
そこへ首都から、帝国の「寝ずの番」を任ずる第三局のジョル大佐がやってくる。
彼がもたらしたのは、夷狄(野蛮人)が攻めてくるという噂と、凄惨な拷問であった。
「私」は拷問を受けて両足が捻れた夷狄の少女に魅入られ身辺に置くが、
やがて「私」も夷狄と通じていると疑いをかけられ拷問に…。
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