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2004.11.23

足を止めず、思考を止めず

誰にでもあるだろう。
生きて行くうちに「なぜ?」って問いに向かい合う事。

「なぜ生きるのか?」
「なぜ好きなのか?」
「なぜ嫌いなのか?」
「なぜ今の仕事をしているのか?」

それらの「なぜ?」は基本的に自分の内だけの問題では無い。

自分とその周辺、外部との関係から生じるものなのである。

「なぜ生きるのか?」って問いを自分の内にだけ問いかけても
いい回答は得られないのではないか?

つまり、止まって自分の内だけで思考しているわけにはいかない
のだと思う。

反対に思考を止め、足を動かすわけにもいかない。

自分に関わるものはもとを辿れば数え切らない程ある。

そのあっという間の関係性の波と時間の流れに流されてしまう。

そんな様々な波にのまれるのではなく、思考し、走り続けること
が要求されるのではないか。

あるときは波乗りのように軽快に

あるときは波を作ってしまうくらい大胆に。

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2004.11.13

そんな無関心を抱えながら

前、勤めていた会社での出来事。

隣の部署の部長が配置変えで勤務先が変わる事となった。
その人は僕の上司の同期で、僕は挨拶を交わす程度で、
喋った事もなかった。

「おい、今日の夜あいてるか?」

上司にそう切り出された。

なにやら、その人と飲みに行くおともをしろってことらしい。

照れ隠しなのかなんなのか全くわからないけど、
でこぼこの三人の飲みがはじまった。

銀座の料亭、おねえちゃんのいるクラブ、そして居酒屋でしめ
という大人(おやじ)の飲みだった。

締めの居酒屋で、その人がこう言った。

「もう2度と会わないだろうけど頑張ってな、まだ若いし」

僕は笑って

「嫌だなあ、おおげさですよ」と返す。

すると、

「もしかして、いつかまた会えるなんて考えてない?2度と会えない
別れなんて日常にいくつも転がってるんだぜ?」

と、その人。

そう、厳密にはそんな別れだらけかもしれない。

ただ、切なくさせたのは、「もう会えない」という事実ではなく

「多分自分はこの人とは2度と会わないのだろうな」と
否定しなかったこと。

その別れをなんのためらいもなく受容したことだった。

そんな無関心を抱えながらふと人恋しくなってしまう。

そんな繰り返しなんだろう、生きるってことは。。

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2004.11.09

キーマンは自分

憔悴。。

今の自分にぴったりの言葉だ。

今回、はじめてシビアな写真モノのディレクションを担当した。

狙いはバッチリ!

クライアントもベタホレの試作があがる。

試作にあたり、現場とイメージを共有し、ふくらます。

ただ、紙も言ったらメーカーはあまり奨励しないような使い方。

リスクは承知のつもりだった。。


唯一のミス。

それは、時間との闘いに負けたこと。

あらゆる工程で現場の人と機械が悲鳴をあげた。

なんとか

なんとか

なんとか

しのいでしのいだ。。

納品前夜。

それを総べてひっくりかえす反応を紙がした。。

何十年とやっている職人すらお手上げなその状況。。
皆、電話の報告では誰一人信じなかったほど、ひどいありさまだった。。

今度は自分のやることは社外になる。

「納期がずれます」

この言葉を発するだけで、大の大人が怒り、怒られる連鎖が起るのは容易に
想像がついた。

悪いけれど、それより先に今まで築いてしのいできたことが水泡に消えた、その
事実が自分の胸に風穴を開けた。

でも、自分でも驚く程悔しかった。
悔しさを噛みしめて、はじめて、関わった人に迷惑をかけてしまうことに気付く。
一緒にやってきた人の顔が浮かんだ。

「どうしよう」ではなかった。

次から次ぎへとやることが浮かぶ。

総べての人がこんな状況からなんとかハッピーになるかどうかのキーマンは自分なのだ。

どんな誹りを受けてもやりとおさなければ、そう決意を新たにした。


p.s.

やり直しもまた時間がなく、あらたなトラブルが発生。。
いまだに悪戦苦闘しています。。


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