そんな無関心を抱えながら
前、勤めていた会社での出来事。
隣の部署の部長が配置変えで勤務先が変わる事となった。
その人は僕の上司の同期で、僕は挨拶を交わす程度で、
喋った事もなかった。
「おい、今日の夜あいてるか?」
上司にそう切り出された。
なにやら、その人と飲みに行くおともをしろってことらしい。
照れ隠しなのかなんなのか全くわからないけど、
でこぼこの三人の飲みがはじまった。
銀座の料亭、おねえちゃんのいるクラブ、そして居酒屋でしめ
という大人(おやじ)の飲みだった。
締めの居酒屋で、その人がこう言った。
「もう2度と会わないだろうけど頑張ってな、まだ若いし」
僕は笑って
「嫌だなあ、おおげさですよ」と返す。
すると、
「もしかして、いつかまた会えるなんて考えてない?2度と会えない
別れなんて日常にいくつも転がってるんだぜ?」
と、その人。
そう、厳密にはそんな別れだらけかもしれない。
ただ、切なくさせたのは、「もう会えない」という事実ではなく
「多分自分はこの人とは2度と会わないのだろうな」と
否定しなかったこと。
その別れをなんのためらいもなく受容したことだった。
そんな無関心を抱えながらふと人恋しくなってしまう。
そんな繰り返しなんだろう、生きるってことは。。
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