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2005.04.16

『よくぞ喰ろうてくりゃんした。』

毎朝 仕事のはじまりは

テラスの水やりからはじまる。

最近は事務所の前の小道も冬、空が見えていたのに
今では、グリーンのアーチを描き、トンネルのようなんです。

テラスのグリーンも
あたかも太陽におよばれされているかのごとく、
貪欲にあたりまえに、競って太陽に向かって葉を繁らせ、茎を伸ばす。

テラス全面に水をかける。
すると、まるで、生物の蠢きを感じることができるくらい、グリーンだったり土だったり
のむせるような匂いに囲まれる。

そこには確実にシステムが、地球のシステムがあることを感じる、その連鎖を。

土のなかでは一体この瞬間にどれだけの連鎖が起っているのか、それを想像すると
身震いがする。

そんな想像のあとに、藤原新也さんのこんな言葉がよぎったのでした

『ありがたや、
 ありがたや、
 一皮残さず、骨の髄まで、
 よくぞ喰ろうてくりゃんした。』

人骨をついばむ鳥のショットの挿話です。

いうなれば、そんなショットの連鎖が起っているということ。

それを土のなかに感じたのです。

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