発生する理由はあれど
『蟲師』
人間と近くて遠い異形の一群、
古から畏れを含み人は「蟲」とよんだ。
その蟲と人間との関わりを記す作品。
「発生する理由はあれど
目的はない
ただ流れるためだけに生じ、
何からも干渉を受けずに
影響だけを及ぼし−
去ってゆく」
『雨がくる虹がたつ』より
人間の恣意的な感じ、擬人化 なんてことがなく
人間との対決、協力なんてない(目的なんてないから)
坦々とした感じ、人間に影響を与えたとしても、なんの目的もなく、
ただ作用してしまっただけ。
そのあまりに人間の知覚できる世界との格差。
それがこの作品の魅力なのだと思います。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)