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2007.07.13

Anonymous考

Anonymous

実はいろいろこの単語には思い入れがある。

Anonymousには
匿名、作者不明等の意味がある。

さて、ここで気になるのは「名」である。

僕らの棲む社会では、人には名前がある。

ただし、これはかなり簡略化されたものだと思う。

僕らがふとすると忘れている「名」にまつわる要素として

「襲名」

「幼名」

ってのがある。

「襲名」ってのは名を継ぐという意味あいだ。
僕らの関係するところでは苗字がそれにあたるだろう。

少なくとも僕には「名」を「継いでいる」という意識は
これぽっちもなかった。

だから、その昔、母の弟さんが無くなってしまった母方に
養子にいくかい?
といわれても、「名」が変わることになんの抵抗もなかった
のだから。(その話はなくなりましたが)

そして
「幼名」ってのは文字通り幼きころの名である。
元服するまでの名である。

てえことはつまり、ある時を境に「名」を変えるってことだ。
これはなにげなくスルーしているが現代ではすごく新鮮だ。


「襲名」「幼名」をもちだしてなにがいいたいか、というと

「名」
ってのは
「継ぎ」「変える」っていうとても人間らしい意味がある
ということである。

「継ぐ」というのは人間という種を連想させる。
「変える」というのはその個人の成長を連想させる。

Anonymousで意識したのは後者「変える」という名前の特性だった。

僕はとーちゃん、かーちゃんの遺伝子を受け「継ぎ」生を受けた。
僕のとーちゃんとかーちゃんの子だっていうアイデンティティは
苗字でうけ「継いで」いる。

その一方で常に僕の中にAnonymousな部分がある。

いつ誰の影響を受けたのか、
どんな言葉で方向を転換させられたのか

わからないほどの無数の好きだった人嫌いだった人によって
僕は生成され自分を「変えて」きたのだ。

すでに作者の所在などわからない。

種としては僕のアイデンティティは絞ることができる。
ただ、個としての僕はAnonymousなのだ。
その瞬間瞬間に幼名を廃し、新たな名前を獲得しているのだ。

それら全てに名前をつけることなんてできない。
不可能だからこそ僕はAnonymousなのだと宣言するのだ。

これからも

愛すべき名前を得る様な出会いをし、
愛すべき名前を廃する様な体験をしていこうと宣言するのだ。




ただ、かわらない名前もある。

それは絵書きであり、大工であったじいちゃんにもらった名前。
その名前にはちゃんと意味があり、そこに彼のスピリットを感じる
大切なものだ。

その意味とは

己(おのれ)に克つ(かつ)

という意味である。

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