それを人は野暮という。
今日は
晴れ間にじっとりとした雨が
降り
深い不快に包まれて
油蝉にまじって、夕方、ヒグラシがはやくも
鳴き
来たかどうかもわからない夏をなつかしむおかしな脅迫観念を
植え付ける。
僕は
正直に臆面もなく
欲望を吐き出す。
誰も幸せにはさせないそのしわよせはいったいだれがかぶれば
よいのか。
もしこの性癖が遺伝であるのなら
あの世にいる親爺さま
あなたはどのように
幸せになったのでしょうか
どうやって
人を幸せにしたのでしょうか。
切実に教えを乞いたいのです。
すべてに蓋をすればすむことなのでしょうか
すべてをぶちまければよいのでしょうか
蝉の抜け殻には
同じ数だけ夏を謳歌する蝉がいる。
だけれど
僕は抜け殻のなかに空虚を友に
その中に佇んでいる。。
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