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2007.07.11

ジャンキーの資格

『脳内汚染からの脱出』 岡田尊司著(文春文庫)

という本を読んでいる。

なかば涙に濡れている。

その涙の震源は悔しさである。
歯がみするような悔しさである。

内容はゲームやネット依存について書かれた本だ。

例えば

過激なゲームを10分プレイするだけである脳の部位に放出される
ドーパミン量はコカインなどの薬物投与にひけをとらない。

そして過剰なドーパミンの放出は不可逆的な脳の欠落をもたらす、と。

それから、過激な映像をみたら暴力事件が増えるだの、それを止める
抑止力が損なわれるなど枚挙にいとまがない。

仮にそれらが本当だとして


悔しくないですか?

そんなものに簡単に影響されてしまう種族である

ということが悔しくないですか?

じゃあゲームをやめろ?
TVをみるな??

そんなに簡単に

僕らは自分を制御できなくなるのか

簡単すぎやしませんか。


僕らは快感を求める。

それは別に悪い事なんかじゃない。

だけれど

それが後々の不幸に繋がる

それはぼくら人間という種族が生来埋め込まれた業なのですか?

バロウズみたいにまちがって妻を射殺しないといけないのですか?
みんなでロボトミーの手術を受けなきゃならんのですか?

ゲームが悪いんじゃない
TVがこわいんじゃない

僕らにその資格がないだけなんだ

僕らにはジャンキーになる資格すら与えられてないのだ。

僕はいらだたしさとともに怖くなった。

僕は思わず好きなひとに連絡をとっていた。

資格が欲しい。

ジャンキーのための資格が。

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