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2007.08.30

親父

そろそろ


あと数日で今年も親父の命日で。


生前はこんなこと思いもしなかった。


まさかあんたが死んだあとに



信号を待っているときに
仕事でピンチなときに
真実が一つわかったときに
だれかの真心にふれたときに
星がきれいな夜に
悩みたちどまる度に

そして毎年このころになると

あんたを思い浮かべるなんて


誰かを裏切ったあとに
誰かを愛したあとに
誰かを傷つけたあとに
誰かを求めたときに
誰かを。。


あんたに叱責されることを思い浮かべるなんて



あんたは最後


新聞も重いとうめくほどにやせ細り

そのくせ

最後の晩餐にはキャビア!と。。


まだ、元気があるころは
見舞いが恥ずかしく

あんたに「具合は大丈夫?_」と気をつかうのが
恥ずかしく。。



あの日は暑かったなあ

でも

あんたがいなくなった後は




音が消えた。



僕は今でもできそこない。
それも磨きがかかってきている気がする。


それもこれも


僕は血のせいだと思っている。


しょうがないでしょ、あんたの子だ。



あんたに




読ませたい本が



沢山あるんだよ。

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