度量衡
10年間の僕の持つ度量衡のシステムは
今のそれと大分異なる。
人との距離を測り
愛の重さを
裏切りの大きさを
誰かの寂しさの深さと傷の深さを
夢の大きさを
心の広さを
なんだかんだで測ってきた。
足りない時はあらたに取り寄せ、比較検討することであらたな物差しを作る。
やってきた。
それは外部との接触があれば自ずと磨かれる、そんなものだ。
ただ、昔も今もあまり発達していないといえる部分がある。
せっかく測ってもそれを台無しにするやつだ。
僕の心は精度をあげた度量衡を使った測量士にたまに噛み付く
「そうだけど、でも。。」
せっかく測ったその答えの精度は高い。
でも
たしかに立派なことだけど、でも。。
それは正しいだろうけど、でも。。
有意義だろうけど、でも。。
悪い事だろうけど、でも。。
でも
の後のものは
きっと自分の判断なんておよばない大きなことなのだろう
だから
魅惑的で
だから
危険でもある。
だから
精度の高い度量衡システムにもかかわらず
僕は日々難渋している。
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