sign
僕はサインに焦がれている。
秘密のやりとり
意思疎通の符牒
想いの足跡
教義の象徴
僕はあなたのサインを
僕はあなたが僕のサインを察知してくれるのを
待ち焦がれている。
人はそれぞれ数多のサインをきっともつ。
うれしいとき
かなしいとき
つらいとき
それは本人の意識を飛び越えて発現する。
サインは、発する人間だけだと
単なる仕草に過ぎない。
サインもきっと待ちこがれているに違いない。
仕草がお互いの合い言葉となるのを。
サインの多くは
発する人間ではなく
受け取る人間によって
その生を得る事が多い、そんな性質を持つ。
発する人間への好意の深さから
発する人間との時間の深さから
見いだされる。
それが、えも言われぬ愛おしさを醸し出す。
相手を知りたい
相手に対する想いが
汲み取る銀の柄杓となる。
ただの
うれしさの欠片だったり
悲しさの破片だったり
そんな誰かの残した痕跡、どうでもよいような瑣末な泡を
太陽にかざしたり
ルーペでのぞいたり
大仰に
その切なさが
そのひたむきさが
青々しく人に宿る。
必死で絆を求める。
signという不確かな実感。
空耳のような
幻覚のような
たしかに感じたような
たしかに触れたような
実感。
僕はあなたに感じていたいのです。
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コメント
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投稿: vejt gqxwk | 2007.11.13 06:05