いともはかなくこっけいなのさ。
まわれまわれまわれ
くるくるくるくる
ひらひらひらいら
まわれまわれまわれ
きみは
みぎまわりか
ひだりまわりか
そんなことで定義づけられる。
きみは
それが
優雅か
大胆か
そんなことで意義づけられる。
そんなつもりではなかった。
なんて
回転数をさげちゃあいけないぜ。
まわれまわれまわれ
くるくるくるくる
ひらひらひらいら
まわれまわれまわれ
他人の評価なんて主観でみずもの、
でもないんだけどね。
そんなこといってると
きみがかんじてた
「あんなつもり」
ってのも主観でみずもの、だいなしじゃんか。
きみの声を刷り込んだ磁気テープ
きみの声を0/1に叩き割ったオプティカルディスク。
ああ、きみが走っている姿でもなんでもいいんだよ。
最高に相手を愛している時のセックスだってさ。
そんな冷血な客観的なアンパイアに判定してもらってごらんよ。
きみはなにやったってこっけいさ。
じぶんのなかの
最高の歌声だって
最速の疾走だって
最愛の遊戯だって
じぶんのつもりは
いともはかなくこっけいなのさ。
まわれまわれまわれ
くるくるくるくる
ひらひらひらいら
まわれまわれまわれ
息が切れるまで?
相手に打ちのめされるまで?
いんや。
きみの想いが続くまで。
きみのイメージが膨らむかぎり。
まわれまわれ。
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