『ナガオカケンメイの考え』
D&DEPARTMENT主催のデザイナー兼プロデューサーの
ナガオカケンメイさん の日記、『ナガオカ日記』が本になりました。
D&DEPARTMENT
とは東京、大阪にあるインテリアショップ(ダイナーもあります)。
*もともとが、デザイン事務所の
DRAWING ANDMANUAL
が母体のプロジェクトの一つだった。
基本、デザイン事務所のビジネスはB to B。
だけど、その産み出すもの、デザインは消費者と密接に繋がっている。
にもかかわらず、一般消費者に好きなグラフィックデザイナー、
webデザイナーを聞いても思い浮かばないというほど、その距離は遠い。
デザイナーが消費者と直で向き合う試みもあったとしても、
それは、例えば、そのデザインのグッズを売る程度のもの。
もしくはデザインイベントという、内輪のみでも盛り上がり、完結できる
ようなものしかない。本当に消費者を意識しているものはごく僅かなのである。
そんな中、このD&DEPARTMENTの存在は際立つ。
説得力がある。
D&DEPARTMENTという売り場で、ダイナーで食事をしてもらうことで
デザインというものを、そこに来てくれた人の満足や心地よさの潤滑油と
して、スパイスとして使うことに成功している。
そんなD&DEPARTMENTの舵をとっている代表ナガオカケンメイの考えて
いることがこの本で垣間みることができる。
会議だからプリントを用意すればいい、、、。
それだけでプリントを用意している人は多くいると思います。
そのプリントはその人に手渡った時にどんな威力を持っていて
ほしいか。
それはイメージできているであろうか、、、。
ひょっとしたら、ゴミになってしまう可能性はないだろうか。
せっかく会議のために作った資料が、上司の机の上の山に
積まれて、その上に荷物が覆いかぶさっている。
この状況を、「だらしない上司」と片付けてはいないだろうか。
自分の提案とは、上司にプリントを手渡すという行為ではなく、
会社の中でそれをどう進めていくかというところにポイントは
ある。
上司の机の上に眠らせてしまったら、そういう資料を作ってし
まった責任は、提出者にも多分にある。
『ナガオカケンメイの考え』より
穿ってみれば「あたりまえ」であるかもしれない。
ただ、その「あたりまえ」を目の当たりにすると、
いかにそれができて いなかったか気付く。
それどころか、それが頭の中、心の中に無い、
欠如していることに気付く ことすらある。
これはデザイナーが書いた極めて限られた人のための本ではない。
真剣に
デザインとは
物を造ることとは
物を売るということとは
人をもてなすということとは
を考えている人すべてに送られたものなのである。
ナガオカケンメイの航海日誌はコレ
D&DEPARTMENTの航海の軌跡ならコレ
ナガオカケンメイがやろうとしていることは
僕はある種、企業経営としては理想だろうと思う。
それが、簡単に「夢」なんてうすっぺらな言葉でかたずけられるのではなく、
消費者もそれに賛同して、今後とも存在してゆけるのであれば、
僕はそれを今僕らが住まう社会というものの一片の希望を称してもよいのではないか、
そう思うのです。
人気blogランキングへ
最近のコメント